2019年 09月 16日
須賀敦子 |
友人のSさんがいずれ日本へ帰って老後を過ごすと聞いてから、アンテナが日本向きになっています。そんな時ユーチューブで須賀敦子の渡仏後から没時までを紹介する番組を見ました。
あまりこの著者の事を知りませんでしたが、今回の番組で知って共鳴したことがあります。
気になっている人でしたが、彼女の本は一冊しか持っていません。
それも老後の為(?)にとってありまだ読んでいないのです。
彼女は戦後少し落ち着いてきた日本を去りフランスに向かいますが(1950年代初頭)フランス語は話せなく、またあの頃のフランス人は哲学的すぎて気に入らずイタリアへ渡ったのでした。そのイタリアでご主人となった人と知り合い結婚、裕福な家の娘さんだった人が鉄道員の息子と結婚、そこを番組では強調していました。
その後主人が死亡し、日本へ帰国、大学で教壇に昇ったり著作も数冊あるようです。
海外生活後日本へ戻ってからの彼女が語ります、、、、、、
『自分の生まれ育った国という社会の仕組みが感覚的に理解できる例えないような安心感があり、また一方では友人たちと心の底で通じ合わないもの、壁にぶつかる事があってその事に対するどうにもならないもどかしさを重い荷物のように持ち歩いていた。』
海外に長く住む人が持つ荷物です、
私もいつも感じている事なのですっきり受け止められました。
お転婆シニア
by otenbasenior
| 2019-09-16 23:01
| 最近思うこと