2016年 07月 23日
読んでみたい本に遭遇しました |
久しぶりに読んでみたい本に遭遇です。
食の多様性、佐藤洋一郎著、図書館からです。
この本の中で一番興味があったのが、山形県は庄内で名産になっている赤カブです。
その昔蔵王山へスキーに行った時、初めて食して美味しかったので未だに覚えていますが、思い出と共によくお尋ねするブログの方が山形県に住んでいらっしゃるのでなおさら身近に感じるのかもしれません。
この本で初めて知ったのですがこの赤カブは山の斜面の焼畑に未だ火がくすぶっている時に種まきをするのだとか。
原則として焼畑の後は化学肥料も農薬も使用なしだそうです。化学肥料を使わなくても収穫が上がるのは焼くことによって土の中の窒素成分が植物に吸収できるように形を変えるのではないかと。
土の表面を焼くので害虫や病原菌を焼いたり、逃がしたりするので害がないとかとも言われています。又種まきが未だ燃え残りがくすぶっている時にするので発芽率を高めたり、種子の消毒になったりするそうです。
この本は食の多様性の他に、料理の多様性、食空間の多様性、時間の多様性と移動し、最後に多様性の思想で閉めています。
食や、菜園で野菜作りに興味のある方にはお勧めの本です。
お転婆シニア
by otenbasenior
| 2016-07-23 21:49